先日2015年2月19日の午後4時より、京都駅で表題の協会のブロック会議が行われました。
この会議では協会の関西と北陸の正会員が集まって、情報交換、意見交換、勉強会が中心の活動内容になっております。いつもこの時期に行われるので、地域ごとのペット霊園の情報を直に聞くことが出来るので大変貴重な機会となってきております。
今回の会議では大きな議題が2つありました。①一つは最近のペット業界の事情です。全国ペットフード協会の出したデータではここ2~3年ではペットを飼う人は実は減少しているとのことです。これは驚くべき事実です。最近までペットブームと言われていたのに、実は最新のデータでは減少に推移しつつあるというのです。
減少の理由は2つあります。去年の動物愛護法改正でペット販売業者の規制が厳しくなったことです。皆様はペットショップに行って「この子犬なんて可愛いの!」と思われたことはきっと何度もおありでしょう。その子犬や子猫がネットのみの販売が禁止され対人説明及び販売が義務づけられました。また深夜の販売の禁止、生後56日以下(当面は45日)の子犬子猫の販売の禁止。ブリーダーの規制などにより、販売できる良質の子犬子猫などのペットの個体自体が減少したのが一つ②もう一つは高齢化社会が進むのにつれて、今ペット飼うと「先に逝ってしまったらこの子がかわいそう」という思いからペットを飼う人が躊躇しているケースが増えてきていることです。
ペットフードやペット関連グッズの業界がこれらのデータを目の当たりにして危機感を抱いています。われわれのペット霊園業界も10数年後に必ず影響をうけるとあって他人事でありません。そのために会員同士で知恵を絞って、現在半数以上の愛玩動物が亡くなったら役所に引き取られて、廃棄物での処理されている現状をなんとか改善してして業界全体の底上げをはかってペット霊園の利用率を上げていく環境づくりを急がないといけないという結論に達しました。
もう一つ大きな議題は昨今の行政のペット霊園規制です。現在全国の市町村単位で条例を制定してペット霊園を規制していく動きが加速していっております。非常に残念なことですが、ここ2~3年にペット霊園のトラブルがマスコミなどで取り上げられることが大きくなってきました。我々もこれらのことを協会として真摯に向き合いながら、行政に積極的に働きかけて、地域から信頼される業界にしていきたいと思います。実際、関東ではその動きは活発化してきており。東京都議会、横浜市議会で議題をしてあげられるようになってきました。関西ではまだ動きは遅いですが、今年の京都市の条例をきっかけに加速していくと思っております。
2時間の短い会議でしたが、内容の濃いものでした。難しい話だけではなく同業者の悩み、苦労話を聞いてお互いを励ましあえるそういった有難い時間でもあり毎年とても楽しみにしております。懇親会では会員の皆さんが笑顔で会話をしているのがとても印象的でした。