こんにちは、スタッフの山口です。
ひらかた動物霊園の今月の共同墓地月例法要を4月24日に執り行いました。
法要の 様子です。
今回の法要でのお話はとても考えさせられるものでした。
「年間犬で2万頭、猫で8万頭」
これ何の数字かわかりますか?
保健所に保護されている子たちの殺処分数です。
最近はペットブームと呼ばれ、子供の出生率よりもペットの飼育頭数が上回るくらい多くの方がペットを飼われています。
しかし、その一方で望まれない小さな命が多くあることを知っていなければなりません。
そしてワンちゃんとねこちゃんを比べるとかなりねこちゃんが多いことにお気づきかと思います。
ねこちゃんの多くは生まれたての子猫ちゃんが多いとおっしゃっていました。
全体の約8割が子猫であると…
なぜそんなに子猫が多いのか?
それは野良猫現状に原因があります。
ワンちゃんは飼犬登録の義務や狂犬病予防法の兼ね合いから飼育頭数の把握や野良犬の数の減少などで保健所に持ち込まれること自体が少ないのではないかと思います。
それでも2万頭ですが…
でもねこちゃんはどうでしょうか?
野良猫ちゃんの数は多すぎて何頭いるのか把握することも管理する事も難しいです。
そして、野良猫ちゃんにご飯を与える人にも問題があります。
可愛くてあげてしまう気持ちもわかります。
懐くとより可愛くてあげてしまいますよね。
だけど、ご飯を与えるだけとゆう行動は不幸な命を生む根源になってしまっているのです。
ご飯をたくさんもらえて元気なねこちゃんたちは時期が来ると繁殖行動に移り子猫ができます。
交尾することで排卵する猫ちゃんはかなりの確率で妊娠します。
一回の妊娠で多くて5、6匹生む子も中にはいます。
そうするとどんどん増えていくのです。
生まれてからどうしようもなく保健所に相談する人もいれば、妊娠中に避妊手術(いわゆる堕胎手術)をする人もいます。
そういった不幸な命が増える前に
ご飯を与えるなら避妊去勢手術をしましょう。
どうしても一人では費用のかかる事ですし、難しく感じるかと思いますが、地域によっては行政で補助金を配当してもらえるところもありますし、ボランティア団体さんで地域猫活動をされてるところもあるようですので、まずはそういったところに相談されるのも良いかもしれません。
*地域猫活動・・・野良猫ちゃんを保護し避妊去勢手術をしてまたもとの場所に返し見守っていく活動の事。
日本ではまだまだ殺処分の現実がありますが、これも年々減ってきています。
それと同時に譲渡・返還率も上がってきています。
保健所から引き取ったり、元の飼い主さんの元へ返すことができたりといったところです。
調べたところ2年前のデータにはなりますが、
平成16年度の譲渡返還率は約7%
平成26年度の譲渡返還率は約33%
とゆう結果がでてきました。
海外ではワンちゃんやねこちゃんを迎え入れる時、保健所やシェルターから引き取るので殺処分が0%の所もあります。
日本もこうした事が少しづつ進めば殺処分数も減ってくるでしょう。
ペットショップやブリーダーから買うのもいいですが、保健所からもいいパートナーを待っている子たちがいる事を知っていただければ幸いです。
長くなってしまいましたが、実は私の愛犬も元は保護犬です。
昔の写真で画像が荒いですが、子犬の頃ある事情があり保護されました。
持病があるので里親探しが難しくうちで迎え入れることに。
しばらくは子犬らしい表情もなく、心配してましたが
今ではこんなにいい笑顔をみせてくれるようになりました!
何頭も迎え入れることは経済的に難しいですが、ひとりひとりの少しの意識で救える命がたくさんあると思います。
少しでも不幸な命を増やさないためにできる範囲で今できる事をしていきましょう^^